「銀河の森プレイパーク」は、相模原市と「相模原に冒険遊び場をつくる会(新名称「銀河の森プレイパークの会」)」との協働事業により2012年に誕生した冒険遊び場です。
「冒険」という言葉から連想するのは、川を下ったり、がけを上ったり、荒海を小船で航海したり、という勇ましいイメージではないでしょうか?
大人にとっての「冒険」とは、たしかに日常を離れたところにある危険やスリルと一体になったものでしょう。けれども、こどもにとっての「冒険」とは?
思い出してみてください、こどもだった頃。友達と作った秘密基地。小川のザリガニつり。木のまたで作ったパチンコをどこまで精度を上げられるか夢中になったり、女の子なら、自分でりかちゃん人形の服を作ったり。自分のやりたいことをしながら、自分の技術とテリトリーと仲間を広げていったはずです。
そんな、のんびりしていた時代、子どもは大人に干渉されることなく、五感を使って遊んでいました。木登りひとつとってみても、自分に上れそうな木、登れない木を目と手と体を使って判断し、できそうなところから始めて、世界を少しずつ広げていったのです。
そうやって、自分のできることを少しずつ広げていくことこそが、子どもにとっての「冒険」なのではないでしょうか?
今は、ちょっとした空き地はのきなみ「立ち入り禁止」の看板が立ち、鉄条網がはってあります。子どもの遊び場である公園も「キャッチボール禁止」「自転車乗り入れ禁止」など規制だらけです。どこに行っても大人の目があり、公園の木に登っていれば「危ないから降りなさい」といわれる始末。こどもが自分のやりたいことをする場所はどこにあるのでしょう?
自分の力で何かに挑戦したり、それで失敗したり・・・実体験でしか子どもは成長しません。私たちは、そんな子どもの経験を増やしてやりたい。大人が危ないからと規制する、火遊びや、ナイフを使った木工や、その他、こどもの内側から湧き出てくるあそびを保障してやりたい。
そんな「冒険あそび」を思いっきり楽しめる場が、「銀河の森プレイパーク」です。